店舗アプリ作成を業者に依頼すると料金はいくら?
スマホの普及と共に、今や店舗経営をアプリでも行うことはほぼ常識といっても良いレベルで行われています。
ユーザーにとっては片手で買い物ができる便利さを提供し、経営者側にとっては効率よく集客・販売ができるようになる店舗アプリですが、その作成を業者に依頼すると料金はいくらくらいかかるのでしょうか。
その相場を、依頼する際の注意点などと共に紹介します。
店舗アプリ作成を依頼したときの料金相場は
便利な店舗アプリですが開発業者に作成を依頼したときの料金相場はどれくらいなのでしょうか。
運営したい店舗の種類や規模、仕様によって金額は変わってきます。
仮に、iOSとAndroidの両方で使用できるアプリで、画面デザインは別会社に発注し、公開後の運用保守は別料金という条件だとします。
その場合の開発料金は、ショッピングカート系なら100〜300万円、カタログ選択系なら50〜100万円、オペレーターとの通話機能つきなら100〜500万円というのが相場です。
もちろん、仕様の違いやシステムの規模により金額は変化してきますので、あくまで目安として捉える必要があります。
業者に店舗アプリ作成を依頼する際には、機能を多く持たせるほど料金は高くなると考えて検討しましょう。
たとえば、商品を掲載したページからその写真を選択しショッピングカートに入れてもらう形式のほうが、商品番号や製品名などを手入力するより便利です。
しかし、ショッピングカートの機能を開発する分、仕様は複雑になります。
また、利用者が現在いる場所から近隣の店舗を自動検索する機能をつけるとなると、GPS機能やネットの地図検索機能との連携部分を開発し、実際にテストする必要があるため、それだけ開発費用が高くなります。
自分たちが作りたい店舗と持たせたい機能をきっちりイメージすることが重要です。
開発業者の実力を見極めて依頼する
店舗アプリの作成を依頼する場合、どうしても開発費用が高いか安いかに注目しがちです。
しかし、重要なのは開発業者の実力です。アプリ開発の大まかな流れは、開発要件のヒアリング、プログラム設計、コーディング、テストとなります。
まず、店舗経営側がさまざまな要望を出しても、それを正しくアプリに反映できるだけのヒアリング能力をエンジニアがもっていなければなりません。
いくら優れたプログラミング技術をもっていても、ユーザーの求める仕様を把握して作ったものでなければ意味がないからです。
また、ユーザーが出す要望をただ鵜呑みにするのではなく、コストパフォーマンスを考え、より良いアイディアを提案してくれるかどうかも、優秀な開発業者を見極めるポイントです。
しかし、システムのことに詳しくないうえにアプリの開発依頼が初めてという人は、どうやって判断すれば良いかわからないでしょう。
そういうときは、その開発業者が過去にどのようなアプリを開発してきたかを調べることです。
どういった機能をもつアプリ開発を得意としているのか、またそのアプリはリリース後もきちんと運用されているのかをよく調査してみましょう。
アプリのダウンロードサイトにはユーザーレビューなども書かれているので、判断する材料としては良いかもしれません。
仕様は長期的な運用も視野に入れて検討する
店舗アプリの開発を業者に依頼する際に注意したいことがあります。
それは、アプリは完成することがゴールなのではなく、公開したあとも運用し続けていくツールなのだということです。
膨大な数の商品が掲載できて、ショッピングカートに入れて買い物ができ、近隣の店舗を自動検索して在庫情報も通知してくれる、と多機能であれば便利なことは間違いありません。
しかし、前述しましたように機能が増え、規模が大きくなるほど開発料金も高くなります。
そして、地図検索機能など他システムと連携する部分が増えるほど、システム障害への対応など運用に高度な技術が要求されます。
開発することだけを考えて、あれもこれもと欲張って仕様を詰め込むと、運用に負担がかかってしまい、開発料金がますます高く感じられるでしょう。
自分たちの店舗経営に必要な機能に絞り込み、開発料金とのバランスを考えて店舗アプリの仕様を考えれば、自然と妥当な開発規模と金額に落ち着いていきます。
大概の場合、開発料金が高いと感じるときは、アプリに持たせる機能が多すぎる可能性があります。
運用し続けていくことを考慮して、再検討してみましょう。